誰かを変えようとすると変わらないーー北風と太陽ふたたび

 

わたくしは、

わかったつもりで、

ぜんぜんわかっていないことばかり  です。

 

 

相手を治そうとすればするほど、

されるものか! と 

さらに閉じられるーー

 

joe.hatenablog.jp

 

先日、わたしのクラスへすーぱーロルファーがやって来ました。

呼吸法、スリアナマスカールと身体を動かしていましたが、いつからか動くことを止め、目を閉じて座り始めます。

 

(何か あったのでしょう)

 

「少しこうしているけど気にしないで」と。

 

もちろん自由でいいのです。 しばらくすると、またアーサナーに戻ります。自分のスペース、使い方知ってる… むむむ、このひと。

そして、帰りにおしえてくれたこと。

 

 
 
「モノを持つときに、ガッチリ持つのとフンワリ持つのは違いがあるよ」
(正面に立って、両手で空間を持つジェスチャーをします)
その持ち方で、受ける圧迫感が変わります。
目には見えないけれど、空間に在るもの
ーープラーナとかフォース(?)とか きっとそんなの。
 

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あーー
 
 
出てた??!
わたしの アレ はみ出してましたか…

(`д´;)

 

他者を「治そう」とする
超〜〜思い上がり
ええ、これで失敗してますよ
 
 
 
つまり、
このひとは、そこに気づいてて

トドメに一行。

 

「誰かを変えようとすると変わらない」

 

 

 

!!!

 

 

息吸って止まった。

ひさびさに、撃沈。

待ってたよ、

よくぞ見抜き、そして言ってくれた。

シンプルなひとこと。

 

 

 

 

太陽は、とてもしぜんに、

わたしから出る北風を気づかせてくれます。

ただ誘導するだけ

シンプルな言葉をひとこと投げるだけ。

そしてわたしは自らコート脱ぐの。

 

こういう、スマートな誘導をしたい…

太陽、天晴(あっぱれ)です
 

 

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二回目は前回よりも更に効く。

頭でフムフム、経験でフムフム、

何度もそれを繰り返し、心底実感したときに

本当の理解がくるみたいです。

(だから まだ途中)

三回目もきっとあるでしょう…

 

 

わたしは、あなたは、本来自由なのだ。|Rolfing® Selfjourneyのブログ

 
私の根底にあるもののひとつは、
『変えてあげる?余計なお世話だ。』ということかもしれない。

もちろん、クライアントさんは変わりたくてやってきます。
意識、意志のレベルでは。

しかし、無意識のレベルの身体の言葉は
『余計なお世話だ。何もしてくれなくて構わない。』
ほっておいてくれ、わたしはわたしだ。やってあげる?何様のつもりだ?
というのが身体の無意識が持つ基本的な姿勢だと思っています。

わたしたち施術者としての基本的な姿勢、態度は
体がどんな選択をし、どういう方向に進むのか。
それを尊重する。
ただ、スペースを空けて待っている。
身体は本当はどうしたかったのか。取り残され、忘れ去られた時間の中から動き出し、やり損ねたことを達成し、本来の大元の流れに還ってくる。それをサポートすることが、施術者の仕事だと思います。

それは同時に、わたし自身の深い部分とのつながり、
わたしとあなたの区別のない領域、命の存在する共有する領域から
発する何かが本来の道筋への案内をしてくれる、
それに任せる。

そんな感覚で施術をしています。

何かをしてあげる、注入する、変えてやる、では
自由は失われ隷属されている。

わたしは、あなたは、本来自由なのだ。

 

 

出過ぎない、誘導、案内、自由、尊重、まさにそれ。

彼の施術は ほんとうに すばらしいよ。

こういうクラス、やりたいねーー。