シリーズ:身近な先生 シルシアーサナ(ヘッドスタンド)

私は精神がビビリだったため、シルシアーサナーが大の苦手でした。いろんなコツを研究しまくり、上がって静止できるようになるまでに随分と時間がかかりました。

だからこそ、上がれたときの達成感や自信は、大きくて強いものになりました。

 

身体への効果はもちろんのこと、人生についての効果もです。

転ばないようにするんじゃなくて何度も転んでできるようになるんです。転び方がわかれば痛くないように転ぶワザも身に付いてきます。うまく転ぶ事を覚えたら、上に上がれて、かつ倒れない中庸を探す。バランスを取り続けて行くと、何の力も必要のない静かで穏やかな瞬間が続きます。

 

このとき、恐怖心の克服、チャレンジする勇気、失敗しても諦めない心、継続する力、身体の声を聞いてバランスを取ろうと意識すること、そして逆さまになって違う角度からモノを見る目 

これが全部身についてた。

 

人生について頭デッカチにいくら説明されたってわからないことを、シルシアーサナーは教えてくれるのです。

重病人ほど健康のありがたさが解るし、溺れかけた人ほど空気のありがたさが解るように、できない期間が長いほど学べることはたくさんです。

だから、硬いから恥ずかしいとか、みっともないなんて言わずに、むしろ誰よりも学びがあると思ってください。

どーだ!こんなに硬いから10倍は学べるぜ ってな具合に堂々と宣言してみてください。

 

あなたが一生懸命取り組む姿に、私はコッソリ感動しているんですから!

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